視聴者の興味を惹きつける、魅力的なクリエイティブ性のある動画に仕上げるためには、押さえておきたいポイントがあることをご存じでしょうか。今回は、動画制作の撮影時や編集時の注意点から動画編集ソフトの選び方まで、おしゃれな動画の制作を目指す担当者の方が心がけておきたいポイントを解説します。
目次
動画編集に使う動画撮影のポイント
センスのよい動画に仕上げるためには、撮影時に次の4点を意識することが大切です。
・動画の目的を明確にする
・カメラワークにこだわる
・手ブレしないよう固定する
・構図を考える
動画の目的を明確にする
まずは、動画の目的を明らかにすることが重要。目的がはっきりしないと、内容にブレが生じたり、散漫な印象を与えたりすることがあるためです。
そのような失敗を回避するためには、「6W1H」(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・だれに・どのように)を設定し、ひとつの明確な目的に絞りましょう。目的が複数あるときは、動画を分けることをおすすめします。
また、事前にシナリオ(脚本)を作成しておくことで、当初の目的からブレることなく撮影を進めることが可能です。
カメラワークにこだわる
カメラワークにこだわることでメリハリが生まれ、表現の幅も広がります。
カメラワークの代表例は、以下の通りです。
1.カメラを左右に動かす「パン」
2.カメラを上下に動かす「ティルト」
3.レンズを動かし被写体に寄る「ズームイン」、被写体から遠のく「ズームアウト」
フレームにおさまりきらないほどの幅や高さといった被写体の「広大さ」を表現したいときはパンやティルト、視聴者の視線を特定の細部に誘導したいときはズームイン、全体像を把握してほしいときはズームアウトなど、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
手ブレしないよう固定する
手ブレしている動画は、視聴者にとって見づらいだけでなく、映像酔いの原因にもなりかねません。そのため、撮影の際は手ブレに注意する必要があります。
手ブレを回避するためには、カメラを固定することが有効。手持ちで撮影しなければならない特別な事情がある場合を除き、三脚の使用をおすすめします。三脚が用意できないときは、壁にもたれたり椅子に座ったりすることで手ブレを軽減することが可能です。
構図を考える
動画撮影にあたっては、被写体の大きさ・角度・位置を意識した「構図」も大切な要素のひとつ。同じ被写体であっても、構図を工夫することで完成度が上がります。メリハリを作り、単調化を避ける効果も期待できるでしょう。
構図を決めるときは、撮影の目的を考慮することが重要。たとえば、コーディネートの紹介の場合は、モデルの全身を映します。メイク方法の紹介などの場合は、顔のアップショットがおすすめです。
被写体の奥行や躍動感を表現したいときは、対角線構図を意識してみましょう。絵画のように表現したい場合は、人物を横顔もしくは斜め45度から撮影することをおすすめします。
動画編集ソフトの選び方のポイント
動画をおしゃれに編集するためには、ソフトの選び方にも気を配る必要があります。選び方のポイントは、主に以下の2点です。
・編集にスマートフォンかパソコンどちらを使うか事前に決めておく
・編集機能
それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。
編集するのはスマートフォンかパソコンか
動画編集ソフトを選ぶ前に、スマートフォン・パソコンのどちらで作業を行うか決めておく必要があります。使用するデバイスのスペックや利用環境が、動画編集ソフトの選び方に影響するためです。
スマートフォンのメリットは、何といっても手軽さや撮影データの扱いやすさ。スマートフォン一台で撮影から編集まで完結するため、専用機材をそろえるコストも抑えられます。一方、パソコンに比べると画面が小さく、可能な編集も限られるため、本格的な動画制作には不向きです。
パソコンのメリットは、凝った編集をしやすいこと。大画面で細部までチェックできるほか、大きなサイズのファイルでもストレスなく編集することが可能です。一方、手軽さやコスト面ではスマートフォンに劣ります。
スマートフォンは手軽さやコスト面を重視する方に、パソコンは本格的な編集で理想の映像を実現したい方におすすめです。
編集機能
編集ソフトに備わっている「編集機能」にも注目しましょう。使用するソフトやアプリによって、編集機能も異なります。表現したいエフェクトや機能が使用できるかどうか、事前に確かめておくことはとても大切です。
編集ソフトを選ぶときは「自分で使いこなせるかどうか」という点も意識することをおすすめします。いくら編集機能に優れたソフトであっても、自身の技術に見合っていないと、十分に使いこなすことは難しいでしょう。レベルに合った使いやすいソフトを選ぶことが大切です。
動画編集のポイント
撮影した動画をより魅力的に演出するためには、編集にこだわることが大切です。スタイリッシュな動画を制作するために欠かせない「動画編集」には、次のようなポイントがあります。
・テンポよく動画や画像をカット&つなぐ
・字幕やテキストを入れる
・エフェクトを効果的に使う
・内容を詰め込み過ぎない
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
テンポよく動画や画像をカット&つなぐ
ただ動画や画像をつなげるだけでは、ぎこちない印象を与えるほか、突然の場面転換に視聴者が違和感を抱いてしまう恐れがあります。動画のつなぎ目には、カットの遷移をスムーズかつ印象的に見せる効果がある「トランジション」を挟むとよいでしょう。最後まで視聴してもらえるよう、動画全体の長さやテンポにも注意する必要があります。
長時間のカットから手をつけたり、作業の手順をテンプレート化したりすることで、編集の効率を上げることも可能です。
テロップ(字幕やテキスト)を入れる
必要に応じて字幕やテキストといった視覚表現を取り入れることで、動画の内容がより視聴者に伝わりやすくなります。
人間が一瞬で認識できる文字数には限りがあるため、ひとつのシーンに表示する文字は13字程度におさめるとよいでしょう。背景に合わせた見やすい色や位置、大きさを心がけることも大切です。
文字のフォントは、見やすさや動画のイメージに合わせたものを選ぶことをおすすめします。また、文字に動きをつけることで、さまざまな感情を表現することや文字だけでなくイラストなども含まれますので多彩な表現が可能です。
▼テロップを入れるコツやポイントの関連記事はこちら
エフェクトを効果的に使う
エフェクト(特殊効果)は、動画の演出に役立ちます。
動画編集の主なエフェクト
・BGM:音楽を挿入する
・速度変更:動画のスピードをスローモーションにしたり、倍速にしたりする
・サウンドエフェクト:効果音をつける
無音が続く動画では、視聴者は飽きてしまいがち。雰囲気に合わせたBGMを活用することで、動画に込めたメッセージが伝わりやすくなります。
特に印象付けたいシーンでは、動画の速度をスローにしてみましょう。一方、冗長になりがちな物事の過程をコンパクトに紹介したいときは、倍速がおすすめです。
サウンドエフェクトで効果音をつけることで、動画が盛り上がります。たとえば、緊迫感のある場面では不穏な効果音、失敗シーンではコミカルな効果音を使えば、視聴者が感情移入しやすくなります。
ただし、必要以上にエフェクトを多用すると落ち着きのない印象につながる恐れがあるため、使い過ぎには注意が必要です。
内容を詰め込み過ぎない
動画編集の際は、内容を詰め込み過ぎないこともポイント。動画には、視聴者に向けて一度にたくさんの情報を伝えられるメリットがあります。その反面、情報が多過ぎると動画の趣旨から外れ、かえって視聴者の印象に残らないリスクがあることも覚えておく必要があるでしょう。
目的に合わせ、1本の動画に込める内容を絞るよう意識することが肝心。また、伝えたい内容のカテゴリーごとに動画を分けることをおすすめします。
動画編集ツールを利用する
これからの演出をするのに動画編集の知識や経験、機能を使いこなす必要がありますが、演出したいイメージにあった動画編集ツールを選ぶことによって、これまではプロしか利用できなかったハードルがだいぶ下がっています。
動画編集を始める場合、自身にあった動画編集ツールがないか検討してみると良いでしょう。
【お役立ち資料】動画編集ツール・サービスを導入する前に
必ず押さえておきたい6つのポイント
このeBookでわかること
・動画編集ツールのよくある基本機能
・動画配信用途に合わせた編集機能の違い
・編集や書き出し時の著作権上の注意
魅力的な動画に仕上げるためのポイント
視聴者を惹きつける魅力的な動画を制作するためには、次のポイントを意識してみましょう。
・オープニングを作る
・タイトル(サムネイル)を目立たせる
それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。
オープニングを作る
いきなり本編を始めるより、最初にオープニング映像を設置することがおすすめです。導入にあたるオープニングにこだわることで、視聴者にインパクトを与えられます。視聴者の心をつかむために、ぜひオープニングムービーを作ってみましょう。
ただし、オープニングに力を入れ過ぎて長くなった場合、視聴者が興味を失ってしまう可能性があるため、注意が必要です。オープニングは、できる限り簡潔にまとめることを意識しましょう。
タイトル(サムネイル)を目立たせる
動画の第一印象となるタイトル(サムネイル)を目立たせることも、非常に重要なポイント。視聴者の目を引く印象的なデザインには、視聴回数を増やす効果も期待できます。
タイトルテロップは、伝えたい単語を大きくするだけも印象が変わります。背景色とのコントラストを意識した色をセレクトすることで、より見やすいタイトルになるでしょう。
加えて、スマートフォンで視聴するときの見た目もしっかりチェックしておくことが大切です。
まとめ
視聴者の興味を惹く魅力的な動画を制作するためには、撮影や編集ソフトの選び方、編集内容などにこだわる必要があります。オープニングを作成し、タイトル(サムネイル)を目立たせることも、視聴者が興味を持つ動画に仕上げるためのコツです。
ポイントを押さえた動画編集を手軽に行いたいなら、Video BRAINなどの動画自動生成サービスを活用することをおすすめします。
関連記事
この記事をシェアする